株式会社エイワ産業
業務用端末の現状把握から事後対応まで見据えた環境を整備――端末管理にかかる工数削減に加えて、IT資産の最適化も実現
- 従業員がどこにいるのか把握できておらず、端末の紛失・盗難による情報漏えいリスクが不安
- 端末ごとのセットアップが大変で、運用時の端末管理体制も整っていなかった
- 位置情報の特定や、リモート操作でのロックやデータ消去が可能に
- 端末の一括セットアップに加えて、管理画面上で未使用端末のチェックなど最適なIT資産管理を実現
人事総務部 柴田 花緒 様
循環型ワンストップサービス「エイワ・ダイナミックソリューション」で、資源の有効活用および付加価値の創造を実現している株式会社エイワ産業。同社では「Optimal Biz」の導入により、端末の紛失・盗難時における情報漏えいリスクの低減、端末管理にかかる手間や時間の削減、IT資産の最適化などを実現しました。
資源の有効活用と付加価値の創造を実現する循環型ワンストップサービス
-まず貴社の事業内容と、柴田様の担当する業務内容についてお聞かせください。
弊社では、持続可能な未来を見据えた6つの事業を手掛けています。まず主軸となるのが「解体事業」「RS(Recycling service)事業」「建築事業」の3事業で、それを取り巻くように「建設機器リース事業」「産業廃棄処理事業」「不動産事業」の3事業を展開。各事業の相乗効果による循環型ワンストップサービス「エイワ・ダイナミックソリューション」で、資源の有効活用および付加価値の創造を実現しています。
私が所属する人事総務部では、一般的な人事・総務関連の業務に加えて、社員の方々がより働きやすく、生産性の高い業務環境を構築できるよう、各種システムの選定や導入、運用なども行っています。
万が一の紛失や盗難による情報漏えいリスクが課題に
-導入前の課題や背景、MDMを選定するまでの経緯を教えてください。 弊社では業務の特性上、施工管理や営業に携わるメンバーが多く、その大半は常に事務所と現場を行き来しています。以前から、約半数の社員に電話連絡用のフィーチャーフォンおよび、現場での写真撮影や施工管理などを行うためのiPadを支給していました。しかし、iPadには現場の写真をはじめ顧客情報に関わる重要なデータが多数保存されており、万が一の紛失や盗難による情報漏えいのリスクが懸念されていました。もし端末の紛失や盗難から情報漏えいが発生した場合、金銭的な損失やブランドイメージの低下など、企業にとってのリスクは計り知れません。ちょうど支給端末をフィーチャーフォンからiPhoneへ変更する予定もあったため、2023年10月からMDMの導入検討をスタートしました。
位置情報取得に加えて管理画面の使いやすさや一括セットアップなどが魅力
-MDMの選定ポイントと、「Optimal Biz」をお選びいただいた決め手についてお聞かせください。 万が一の紛失や盗難に備えて、iPhoneの位置情報を取得できることが最重要ポイントでした。この位置情報取得機能を中心に各社のMDM製品・サービスを比較し、弊社にとってベストプラクティスと判断したのが「Optimal Biz」です。 「Optimal Biz」は、位置情報の取得が行えるのはもちろん、リモート操作でのロックやデータ消去、スクリーンロックの強制や端末のロックナンバー設定など、非常に強固なセキュリティ機能を備えているのが魅力です。また、これらの操作を行う管理画面に、Webブラウザ経由で素早くアクセスできる使い勝手の良さもポイントでした。加えて、端末のセットアップを一括して行えるため、iPhone支給時の手間と時間も大幅に削減できます。
-導入の過程についてお聞かせください。
弊社では、2024年3月に「Optimal Biz」104IDを契約し、約100台のiPhoneを支給しました。このiPhoneの支給により、現在では大半のメンバーがフィーチャーフォンとiPadの2台所持からiPhone 1台へと変更していますが、現場での図面入力業務が必要になる計画推進部など一部のメンバーに関しては、画面サイズの関係からiPhoneとiPadの両方を支給しています。
「Optimal Biz」での導入作業は予想以上にスムーズでした。従来支給していたiPadはセットアップ作業をすべて手動で行っており、1台あたり30分ほどとかなりの手間と時間がかかっていたのですが、今回新規で導入したiPhoneに関しては「Optimal Biz」のおかげで一括設定が可能になり、1台あたり10分ほどで作業を完了することができました。
端末状態のチェックによりIT資産の最適化も実現
-導入された後の手応えはいかがでしたか?
管理画面のUIがとても見やすく、初めてのMDM導入にもかかわらず迷うことなく各種操作が行えています。また、通信日時から端末状態を日々チェックできる部分は利用状況を可視化できるため、一定期間電源が入っていない端末の発覚に繋がりました。こちらは端末所有者に確認したところ「普段の業務で使っておらず返却するか迷っていた」とのことで、そういった未使用端末は回収後に在庫端末として保管しました。実はこの通信日時の確認を通して、約20もの未使用回線が存在したことが判明したんです。在庫管理に無駄がなくなった点は企業としても管理する側としてもありがたいですね。
そのほか、一部のアプリで不具合が発生した際、端末所有者が個別に当該アプリのアンインストールと再インストールをする必要があったのですが、その時も「Optimal Biz」上から一括で実施できて大変助かりました。指示をしてもなかなか対応してくれない、やり方が分からないといった端末所有者は少なからず出てくるので、問い合わせ対応に時間を取られず、不要なトラブルも未然に抑制できたと思います。
DX化を目指し、より快適で働きやすい環境作りを
-今後のご予定についてお聞かせください。
弊社では現在、社員の皆さんがより快適に仕事をこなせるよう、業務環境のDX化を推進しています。たとえば紙ベースの書類を廃止し、iPhone上から各種報告や日報作成などの業務がこなせるようになれば、わざわざオフィスへ立ち寄ることなく直行直帰ができ、残業時間の短縮にもつながります。また、複数名で現場を担当する際も円滑な情報共有が可能になり、さらなる生産性向上が期待できます。
弊社はおかげさまで右肩上がりの成長を続けており、今後は大型の案件もより一層増えていく見込みです。業務の拡大に応じて新卒採用にも力を入れていく予定ですので、より快適で働きやすい環境作りという側面からも、「Optimal Biz」のような業務DXツールの存在は心強いです。
株式会社エイワ産業
(福岡県福岡市 代表取締役社長 木下泰源 2005年設立)
自分の想像を超え、お客様の想像を超え、社会の想像を超える。
いつも時代の一歩先を見つめ、挑戦を繰り返してきたエイワ産業。
いま、想像力を創造力に変え、限りある資源を未来へ。