Optimal Biz バージョン9.8.0のご紹介 – Google提供のAppConfig(Android)機能の搭載

株式会社オプティムは、MDM・PC管理サービス「Optimal Biz」を2019年9月26日に9.8.0へバージョンアップしました。本バージョンアップでは、従来対応していた自社独自のAndroid向けAppConfigから「Managed Configuration iframe」(Googleが提供するAndroidのAppConfigの実装)に対応したことにより、iOSに加えAndroidアプリの実装コストの削減と展開スピードの迅速化およびお客様への最新仕様の提供が可能になりました。

そこで今回は、Optimal BizにおけるAppConfig標準機能対応の概要について詳しくご紹介します。

Optimal Biz バージョン9.8.0のご紹介 – Google提供のAppConfig(Android)機能の搭載

AppConfigとは、アプリの構成と管理に対する標準的アプローチ

AppConfigとは、AppConfig Communityによって導入されたモバイルアプリケーションの構成と管理のための標準的アプローチです。 AppConfigの使命は、OSで利用可能なアプリセキュリティおよび構成フレームワークに基づいて、アプリの構成と管理に対する標準的なアプローチを提供することにより、モバイルエンタープライズアプリケーションの実装と展開を効率化することにあります。
このAppConfigのアプローチをiOS用に実装したものが「App Configuration」、Android用の実装が「Managed Configuration」です。 名称や実装仕様こそ違いはあるものの、現時点ではどちらも提供されている機能に大きな差はありません。

Optimal BizがAppConfigに対応したことによる管理メリット

「Optimal Biz」の従来バージョンでは「App Configuration」(iOSのAppConfig実装)およびAndroid向け自社独自でのAppConfigにのみ対応しておりましたが、今回のバージョン9.8.0へのアップデートでさらに「Managed Configuration iframe」(Googleが提供するAndroidのAppConfig実装)にも対応しました。 これにより、EMM管理者はiOS/Android端末両方のエンドユーザー環境に対してビジネスアプリケーション設定の取得・配信・更新を効率よく実行することが可能になります。

具体的なユースケースをいくつかあげてみましょう。

アプリケーションの認証情報や設定値を端末へ効率的に配布

業務用アプリケーションの一部では、アプリケーション特定の情報をあらかじめ設定します。 たとえばインターネットに接続するアプリケーションであれば、接続先のサーバ名やドメイン名、部署名、アカウント名、認証コードといった項目を事前に設定する必要があります。 それらの全てをエンドユーザーに入力させるのはとても不親切であり、業務効率という観点では非常にマイナスです。
しかしAppConfig機能を搭載した「Optimal Biz」では、EMM管理者はあらかじめ用意した設定を端末アプリに配布することが可能となるため、エンドユーザーが直接手入力する必要がなくなり、業務コストを削減できます。しかも、一律の情報を配布するだけではなく、Gmail等のアプリケーションに対してユーザーごとに個別の設定を配布することもできるため、幅広いアプリケーションで効果的にご活用いただけます。

また、これらの設定情報は配布するだけではなく、リモートで取得することも可能です。 これにより、アプリケーションの起動時や再開時に最新の設定を取得することで、管理ルールから逸脱した設定を施した端末がないかを常に把握することができます。 もしルールから逸脱した端末があった場合は、自動でルールに即した設定に強制変更することも可能です。

EMM管理配下の端末のみ、アプリケーションを利用可能にする

前述の自動設定配布機能は、導入や業務の効率を向上させるという以外にも、トークンが埋め込まれたアプリでのみ(=EMM管理配下の端末でのみ)サービスを利用可能とさせることで、私物からの業務アプリ利用による情報流出を防ぐというメリットがあります。

たとえば「Optimal Biz」のバージョン9.3.0から連携可能となった、ビジネスコミュニケーションツール「LINE WORKS」のiOS版は、この「App Configuration」機能を用いたMDM連携機能を有しています。そのため、「Optimal Biz」と併せてご利用いただくことで、「Optimal Biz」にて認証されたiOS端末のみログインを許可することが可能になります。 なお、バージョン9.8.0以降では「LINE WORKS」のAndroid版でも同機能をご利用いただくことが可能です。

EMM管理配下の端末のみ、アプリケーションを利用可能にする

管理効率化のために、AppConfig対応機能をぜひご活用ください

以上のようにAppConfig機能の利用によって、EMMの展開スピードを迅速化し、管理効率を格段に向上させることが可能となります。 また、認証トークンが埋め込まれたアプリでのみサービスを利用させることで、情報流出を防ぐと行ったメリットもあります。 ぜひともこの機会に、強力なAppConfigの機能のご利用をご検討ください。

「Optimal Biz」AppConfig機能のご利用条件について

「Optimal Biz」のAppConfig機能をご利用いただくには、以下の動作環境を満たす必要があります。

OS ご利用環境条件
iOS 当社サポートポリシーの則ったOSバージョンおよび機器をご利用いただくこと
Android Android Enterpriseにて「Optimal Biz」をご導入いただき、端末のライセンス認証(Optimal Biz管理サイトへの登録)は各種マニュアル記載の手法にてキッティングを行っていただくこと
※Android Enterprise未対応のEMM/MDMではご利用できません

なお、iOS/Android ともにAppConfig機能を利用するにためは、「Optimal Biz」で対応している型にアプリケーション側が対応している必要があります。 アプリケーション側の対応状況につきましては、開発元へお問い合わせください。

「Android Enterprise」とは?
「Optimal Biz」に関するお問い合わせ
「Optimal Biz」バージョン9.8.0プレスリリース

このブログの免責事項について