株式会社東急イーライフデザイン

快適で質の高い顧客体験を技術でサポート――既存MDMからのリプレイスで管理にかかる作業時間は30%以上削減

導入理由
  • 端末内のWebフィルタリングの設定にかなりの手間がかかっていた
  • モバイル管理システムが上手く動作しなくなり、モバイルデバイスの管理が難しくなっていた

導入効果
  • カテゴリごとにWebフィルタリングが行えるようになり、端末管理にかかる作業時間が30%以上削減
  • アプリの自動配信やURLのホワイトリスト設定の同期ミスがないので、現場スタッフとのスムーズな連携が可能に

運営企画部 運営企画室 兼 総務人事部 総務管理室 関野 礼子 様
住まいづくりと住宅運営のノウハウを活かし、「シニア住宅と介護住宅」「ホームケア」「シニア事業ソリューション」の経営・運営を手掛ける株式会社東急イーライフデザイン。同社では「Optimal Biz」へのリプレイスにより、以前利用していたモバイル管理システムが抱えるいくつかの課題をまとめて払拭し、セキュアかつ快適な端末利用を実現しました。

住まいづくりと住宅運営のノウハウを活かしたシニア向け住宅

-まずは御社の事業内容と、関野様の担当する業務内容についてお聞かせください。 東急グループの一員である弊社は、ご高齢者の皆さまに「自分らしさが尊重される、安心・安全で快適なライフスタイル」を提案したいという想い、そして東急不動産で培った住まいづくりと住宅運営のノウハウを活かし、「シニア住宅と介護住宅」「ホームケア」「シニア事業ソリューション」の経営・運営を手掛けている企業です。東京・神奈川で展開している「グランクレール」シリーズでは、ご健康な方が充実した日々を謳歌できるシニア住宅、そして介護が必要になった場合でもスムーズに移り住める介護住宅を完備しており、多くの方々にご好評いただいております。

今の時代、円滑に業務を進める上で情報共有は欠かせません。介護事業においても例外ではなく、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスは必須といえます。そこで私が所属する経営企画部 DX・ICT推進室では、必要に応じたさまざまな機器の導入・管理を通じて、入居者様の快適な生活および現場スタッフの負担軽減を目指しています。

具体的には、弊社ではスタッフの業務効率化および、住宅共有部に設置する入居者様向けの端末として、iPhoneとiPadを約200台導入しています。スタッフのモバイルデバイスでは介護記録やナースコール受診、睡眠状態のチェック、服薬補助など介護関連アプリを導入しており、今まで紙で記録/管理していた介護情報をアプリ上でリアルタイムに共有/管理できるようになっております。

よりセキュアかつ効率的に管理できるMDM製品を求めてリプレイス検討

-MDMによる端末管理はいつから行なっていましたか? MDMによる管理は約7年前から行なっています。情報漏えいの観点で、スタッフが入居者様の情報を外部へ持ち出しできないようにしたり、ゲームをはじめ業務に不要なアプリの導入規制をするといった目的で導入しました。現場スタッフには端末操作を苦手とする方もおり、管理者側で自動的に意図した設定を一斉配布できる点は問い合わせ数減少にも繋がっています。

-導入前の課題や背景、MDMを選定するまでの経緯を教えてください。 しかし、以前利用していたモバイル管理システムがある時期のバージョンから上手く動作しなくなってしまったのです。具体的には「やっぱりこのアプリが使いたい」と現場からリクエストがあった際に、アプリの制限解除ができなくなったり、管理者側で新たに設定した更新データが端末へ同期されず、MDM自体の更新もままならないような状況でした。モバイルデバイスには入居者様の個人情報も含まれているため、どのような理由があっても万が一の情報漏えいだけは防ぐ必要があります。こうした背景から、弊社では新しいMDMへのリプレイス検討を開始しました。

総合的な評価と使い勝手の良さで「Optimal Biz」に決定

-MDMの選定ポイントと、「Optimal Biz」をお選びいただいた決め手についてお聞かせください。 候補として挙がった4製品について比較を行ったのですが、特に総合的な評価が高く、使い勝手の良さを感じたのがOptimal Bizでした。具体的には、カテゴリに応じたフィルタリング機能が素晴らしいですね。以前利用していたモバイル管理システムではホワイトリスト・ブラックリストへ登録する際、Apple側の仕様変更によってドメイン全体の指定ではなく、配下のURLまですべて指定する必要がありました。業務利用で閲覧範囲が限定されているとはいえ、個別に指定していくのはかなりの労力がかかります。
しかしOptimal Bizのフィルタリング機能があれば、カテゴリを指定するだけで簡単かつスピーディーに不要サイトの閲覧を防ぐことが可能です。また、アプリがバックグラウンドでアクセスしているURLがある場合、従来はアプリ開発メーカーに問い合わせたURLをホワイトリストに追加する必要がありましたが、Optimal Bizならアプリを許可した時点でそのまま利用できるのも魅力でした。
そのほか、iPhoneやiPadへあらゆる更新を行う際にMacBookが必須だったのに対して、Optimal Bizは日々の更新作業をWindows PCから行えるのもポイントです。

こうして弊社では、2023年9月からOptimal Bizのトライアルを開始し、同年12月に120IDで本格導入をスタートしました。

Optimal Bizを導入した株式会社東急イーライフデザイン様 Webフィルタリング設定を使用した際の移行前と移行後を比較した作図

問い合わせが大幅に減り、管理にかかる作業時間も30%以上削減

-導入の過程についてお聞かせください。 導入自体は比較的スムーズでしたね。まずは各現場で1台ずつ運用してもらい、問題がないことを確認した後で、拠点内の残りの端末についても順次入れ替えを行いました。MDMの入れ替えはすべてのモバイルデバイスを一度本社へ戻す必要があり、現場で利用中の端末をすべて引き上げるわけにはいかないので、現在は以前利用していたモバイル管理システムを並行稼働しながら入れ替え作業を行なっています。

-導入された後の反応や手応えはいかがでしたか? アプリの自動配信やiOSのバージョンアップなど、端末の管理にかかる手間や時間がかなり削減できました。現場から新しいアプリの追加要望があった際も、以前はダウンロード手順などを伝えるために電話対応や現場訪問をするケースも有りましたが、現在は自動配信機能があるのでリモートですべて解決できます。詳細なデータは算出していませんが、端末管理にかかる作業時間が体感で30%以上は短くなっているはずです。端末の同期後に「Webサイトにアクセスできない」「アプリが動作しない」といった問い合わせも大幅に減り助かっています。

Optimal Bizを導入した株式会社東急イーライフデザイン様 アプリの自動配信やiOSのバージョンアップ、端末管理にかかる作業時間が30%以上削減の作図

セキュアかつ快適な端末利用に加え、現場で使える優良アプリの幅も拡大

-現状における満足度や、今後のご予定についてお聞かせください。 弊社で利用しているiPhoneとiPadの台数は毎年増加傾向にあり、加えて端末自体やOSを含む各種ソフトウェアも日々新しくなっていきます。こうした中で、最新技術にいち早く対応しつつ、セキュアかつ快適な端末利用を可能にしてくれるOptimal Bizは、もはや必要不可欠な存在です。新しいアプリの許可設定が容易になったことで、管理者と現場双方の連携ハードルが下がり、結果として現場で使える優良なアプリの幅が広がるのも大きなメリットですね。今後もOptimal Bizに新しい機能が追加され、より便利になっていくことを期待しています。

株式会社東急イーライフデザイン

(東京都渋谷区 代表取締役 大柴信吾 2003年3月設立)

東急イーライフデザインは2003年に設立され、高齢者の個々の生活スタイルや要望に合わせたサービスを提供し、安心した生活を支えることを目指しています。その中で、「グランクレール」シリーズではシニア住宅から介護住宅まで展開しており、快適で質の高いシニアライフの実現が可能な住宅を提供しております。スタッフのスキル向上や満足度向上にも力を入れ、2023年には設立20周年を迎えました。今後も「これからの日本の、新しい幸せをつくる仕事」という事業理念のもと、お客様の幸せを追求し続けます。

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